この記事はMichael Goodine氏の許可の下、この記事を翻訳し、私が一部加筆したものです。同氏は採点サービスを行なっており、この記事は同氏の採点経験に基づきます。同氏の採点サービス利用を検討してください。
私は毎日十数本のTOEFLエッセイを読んでいます。TOEFLの教科書やウェブサイトに掲載されているものを含めれば、これまでに約3万本のTOEFLエッセイを読んできたことになります。世界中の受験生が同じような間違いをエッセイで犯しているのです。面白いことに、レベルの高い生徒も低い生徒も、同じような間違いを犯しているようです。
ここでは、私がTOEFLエッセイでよく目にする10のミスを紹介します。
Contents
1:低品質な練習問題の使用
TOEFL対策を意味あるものにするためには、本番のテストに出題されるような問題で練習する必要があります。残念なことに、多くの人気のあるTOEFL対策本やウェブサイトのライティング問題の質はひどいです。Official Guide to the TOEFLにさえ、低品質な問題がいくつかあります。では、受験生はどうすればいいのでしょうか? 私は、あなたが活用できるTOEFL IntegratedやIndependentのサンプル集をたくさん提供しています。全部解いてしまったら、私にメールを送ってください。もう少々作ります。
他の問題集を評価するときには、現在ではTOEFLは自由形式の質問をしないこと、何かを「比較対照」することを求めないこと、何かを「描写」することを求めないことを思い出してください。 一般的な問題の種類についての詳しい説明は、Independent Writing Taskのガイドをご覧ください。
2:文法の不勉強
文法を勉強することは、非常に重要なことです。私がエッセイの評価を生徒に送ると、「どうしたらライティングのスコアを上げられるか」と、生徒から何度も聞かれます。9割の生徒に対して、「文法のミスを減らすこと」と答えます。なぜなら、多くの場合、それがスコアアップのためにできる唯一のことなのです。文法の勉強は退屈ですが、役に立つのです。したがって、 エッセイの練習をするのと同じくらい、文法の勉強に時間をかけるべきだと思います。そのためには、English Grammar in Useのような良い文法書を使ってみてください。あるいはGrammarlyのようなウェブサイトもおすすめです。
3:書きすぎ
書きすぎるのはやめましょう! 毎日500字のエッセイを採点しています。週に一度は600字のエッセイを受け取ります。 時にはそれ以上の長さのエッセイを受け取ることもあります。それらのエッセイは、ほとんどの場合、めちゃくちゃです。なぜなら、そのようなエッセイを書く生徒は、速く書きすぎるからです。文法や語彙の選択について考える時間がないのです。
高得点を狙うなら、400語くらいがいいと思います。満点を取るにはそれで十分です。実は数年前、ETSがテストで「高得点」を与えられた14,000本のエッセイを調査したところ、それらのエッセイの平均単語数は401 wordsだったことが判明したのです。本当です! (出典)
4:問題文の誤解(書く量が少なすぎる)
一方、画面の指示を見て、”typically, an effective essay will contain a minimum of 300 words.”と書かれていることに気づき、これに囚われてしまう生徒もいます。このような生徒は、「300語以上書いてはいけない」と思ってしまうのです。言い換えれば、字数制限があると思い込んでしまうのです。しかし、そうではありません。300語以上書いてもいい(書くべき)のです。指示の中にある “minimum”という言葉に注意してください。これは、最低限書かなければならない量という意味です。制限を意味するものではありません。
5:無理に高度な語彙や文章を使おうとしすぎ
一部の生徒は、習得しきれていない難しい語彙を使おうとしすぎます。その結果、間違いだらけのぎこちない文章になってしまうのです。信じてください、そんな語彙は必要ありません。自分がよく知っていて、適切に使える語彙にこだわることを強くお勧めします。なぜなら、語彙力のスコアのほとんどは、使用する単語の範囲によって決まるからです(典型的・簡単な単語で構成されていても、範囲が広ければ良いのです)。
また、特定のプロンプトに関連する単語や、正しいコロケーションを使用することでも評価される場合があります。どちらも、不明瞭な単語の使用には依存しません。
6:エッセイの冒頭部分を考えすぎ
エッセイの冒頭部分・オープニングの書き方を考えすぎてしまう生徒がいます。この問題は、昨年から本当によく見られるようになりました。なぜか、読者の気を引くような面白いことから始めなければならないと思っているのです。その結果、この部分で貴重な時間を浪費してしまうのです。正直なところ、この部分はそれほど重要ではありません。この部分に1分以上かけないでください。エッセイの一般的なテーマを紹介する、手短で退屈な、文法的に正しいものを書けばいいのです。大学の授業についてのエッセイであれば、”Most people agree that students can improve their lives and learn a lot while they are at university.” のように書いてみてください。それくらいで十分です。この部分にこだわりすぎないでください。
7:個人的な経験・例を活用できていない
私のガイドでは、個人的な例が各ボディパラグラフの60%を占めるように勧めています。なぜなら、個人的な例を書くのは簡単だからです。ほとんどの生徒は、長い個人的な例を含めると、文法的なミスを少なくすることができます。例文を書くのは簡単です。
8:人間の採点者について心配しすぎる
例題(と主張)については、主張は最高である必要はないことを覚えておいてください。エッセイに説得力のある論証は必要ありません。おもしろくなくてもいいんです。つまらなくてもいいのです。嘘でもいいのです。なぜなら、採点基準には、そのようなことは書かれていないからです。ただし、あなたの主張は、テーマに沿っている必要があります。
私が聞いたところでは、人間の採点者は通常、1本のエッセイを約90秒かけてチェックするだけだそうです。彼らは最低賃金よりほとんど稼げず、一日中エッセイをチェックしています。 面白い議論や魅力的な個人的な例で印象づけようと心配する必要はないでしょう。正直なところ、つまらないエッセイの方が書きやすく、文法的な間違いも少ないと思います。
9:コピペのしすぎ
エッセイを書く際にプロンプトからコピー&ペーストしないようにしましょう。具体的には、”I agree with the statement that COPY AND PASTE.”とは書かないようにしましょう。少しプロンプトの部分を言い換える必要があります。同様に、エッセイの最後に自分の主張を繰り返す場合もその主張を丸々コピー&ペーストするのはやめましょう。少し違う言葉を使って、主張を述べましょう。
10:校正のための時間を確保しない
エッセイに間違いがないか、2分ほど時間をとってチェックしてみてください。必ず報われるはずです。ただ、このスキルは必ず練習してください。良い校正者になれば、エッセイの間違いを必ず見つけられるはずです。
さて、これでおしまいです。TOEFLのライティングで最もよくある10の間違いです。実は、もう一個あります。大胆にもボーナスルールで締めくくりましょう…。
11:私のガイドを読まない
私のIndependent Essayのガイドを読んでください。知るべきことがすべて書いてあります。このガイドを読めば(そして埋め込みビデオも見れば)、私を教師や小論文の評価者として雇う必要はありません。私を廃業させることができるのです。それは残念なことかもしれませんが、とにかく私は年を取りすぎているのです。
まとめ
- 高品質な問題を活用しましょう。
- 文法は大事です。しっかり勉強しましょう。
- 闇雲に書きまくるのはやめましょう。質が大事です。
- 書かなすぎも問題です。ある程度は書きましょう。
- 無理に難しい文法、単語を使おうとするのはやめましょう。
- エッセイの冒頭部分を考えすぎるのはやめましょう。この部分はそこまで重要ではないです。
- 個人的な経験・例を活用を活用しましょう。
- 採点者について心配しすぎるのは良くないです。ありのままで大丈夫です。
- しっかりパラフレーズ・言い換えをしましょう。
- 見直し・校正の時間を確保し、ミスを減らしましょう。
点数について気になったり、アドバイスが欲しいという場合は、Michael Goodine氏の採点サービスの利用を検討してください。
私も同感です。無理に高難度の単語を使おうとすると、合っているか不安になります。そうすると、余計に時間がかかり、エッセイを書くことに集中する時間がなくなります。また、不正確な単語の使用により、意見を正しく伝えられないことがあります。これらは、点数が伸びない原因となります。実際、私も無理に難しい単語を使うのをやめたら、21点から、23点へと上昇しました。